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ashi358

鬼が出た!? どんど焼きで体験した怖くてセンチメンタルな体験

どんど焼きをご存知だろうか?これは小正月に行われるもので、松飾りや注連縄(しめなわ)などを持ち寄り、山のように積み上げて燃やす神聖な行事である。この火で焼いた団子を食べると、その一年間は健康でいられるというのだ。まるで、唱えただけで毒の沼地を無傷で歩けるようになるドラクエの呪文「トラマナ」のようで、とても素晴らしいと思う。しかし、幼少期の印象は違った。

自分がまだ幼かった頃、田舎でどんど焼きを初体験した時のことだ。そこでは、筋肉隆々の大柄な大人たちが、家々から集めたメデたい飾り物を、山のように盛りあげていた。そこには、年末に自分とおじいちゃんとで一緒に作った手作りの注連縄も入っていた。そんな自分にとってはすごく大事な思い出の品に、大人たちは躊躇なく火を放ち、炎の中に棒を突っ込んだりしなが談笑していた。幼かった自分には、彼らがまるで地獄の業火を前に、棍棒を火であぶりながら高笑いする鬼のように見えた。

そんな光景を前に身体が硬直してしまった私を見つけた鬼が、火から引き出した棍棒を抜き、私の前に差し出した。
棍棒の先にはドス黒い物体が串刺しにされており、私は怖くてその場で泣き崩れてしまった。

今考えるとあれは棒に刺した団子なのだが、幼い自分には、なにか良からぬものを串刺しにして焼いたものに見えたのである。
これ以来、私はどんど焼きを見るたびに、ちょっと怖くてちょっとセンチメンタルな気分になる。
改めて言うが、どんど焼きは神聖な行事である。

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最終更新日:2017-01-15 12:28

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